法人向けのETCカードとして注目されている「ETCコーポレートカード」。このカードは、法人名義の車両専用として発行され、高速道路走行時の通行料金を大幅にカットすることができる特典があります。本記事では、ETCコーポレートカードの詳細や法人カードとの違いについて解説します。
【ETCコーポレートカードの基本情報】
ETCコーポレートカードは、NEXCO東・中・西日本高速道路株式会社によって発行されるETC専用カードで、法人名義の車両に対しての利用が限定されています。このカードを利用することで、以下のようなメリットを享受できます:
- 通行料金の大幅割引
- 車両ごとの利用状況の管理が可能
- 経理業務の合理化
【ETCコーポレートカードと法人カードの違い】
法人向けのETCカードには「法人ETCカード」「ETCコーポレートカード」「クレジット機能付き法人ETCカード」の3種類があります。それぞれの特長を以下に示します。
カード名 | 割引制度 | 利用条件 | ポイント還元 | 発行方法 |
---|---|---|---|---|
ETCコーポレートカード | 大口・多頻度割引最大40% | 車両ごとの登録が必要 | なし | NEXCO経由 |
法人ETCカード | 一般割引あり | 車両制限なし | あり | 信販会社や組合 |
クレジット機能付き法人ETCカード | 一般割引あり | 車両制限なし | あり | 信販会社を介して |
【ETCコーポレートカードのメリットとデメリット】
【メリット】
- 費用の節約:月間利用額が4万円以上で最大30%の割引が受けられるため、運送業や配送業を営む企業には特にコスト削減が期待できます。
- 経理業務の簡素化:カード利用明細が明確になるため、経費精算が容易になります。
- 安全性:利用する車両が限定されるため、不正利用を防ぎやすいです。
【デメリット】
- 登録車両限定:カードは一台につき一枚の発行となり、他の車両での利用ができません。
- クレジット機能なし:返済能力の審査が不要ですが、その分利用できる範囲が限られます。
- 手続きの面倒さ:初期登録時に多くの書類と手続きが必要です。
【利用する際の注意点】
ETCコーポレートカードを利用する際は、以下のポイントに注意が必要です:
- 登録車両以外の使用は禁止されており、違反した場合は割引が停止されることがあります。
- 利用者の名義と車両の名義が一致している必要があります。
- 初期導入時に保証金を預ける必要がある場合が多いです。
【まとめ】
ETCコーポレートカードは、高速道路を頻繁に利用する法人にとって非常に有益なカードですが、一緒に利用する条件や手続きの面での負担も理解しておくことが大切です。自社の利用状況に応じたカードの選択が、コスト削減につながるでしょう。
興味がある方は、まずは自社の利用状況を整理し、自分に合ったETCカードを検討してみてはいかがでしょうか?