法人や個人事業主にとって、高速道路の利用は業務に欠かせない重要な要素です。そんな中、特に便利なのが「ETCコーポレートカード」です。この記事では、ETCコーポレートカードの特徴や利点、割引サービスの詳細を解説し、あなたのビジネスをどう支えるかを紹介します。
【ETCコーポレートカードとは?】
ETCコーポレートカードは、NEXCO(東日本、中日本、西日本高速道路株式会社)が発行する法人向けのETCカードです。このカードを利用することで、有料道路の通行料金をスムーズに支払い、さらに割引恩恵を受けることができます。
【ETCコーポレートカードの特徴】
- クレジット機能が付いていないため、掲載された車両のみで利用可能。
- 毎月の利用状況に応じた割引サービスが利用できる。
- 発行手続きが比較的簡単で、審査がないため法人設立直後でも取得可能。
【最大の魅力:大口・多頻度割引】
ETCコーポレートカードの最大の魅力は、「大口・多頻度割引」です。この制度では、毎月の利用額が一定の金額を超えることで、最大で40%の割引が適用されます。
月間利用額 | ETC1.0割引率 | ETC2.0割引率 |
---|---|---|
5,000円超 | 10%割引 | 20%割引 |
30,000円超 | 30%割引 | 40%割引 |
【その他の割引制度】
ETCコーポレートカードでは、他にも以下の割引制度が利用できます:
- 平日朝夕割引:平日の午前6時~9時、及び午後5時~8時の利用に対して、最大50%の割引が適用される。
- 深夜割引:深夜0時~4時に利用することで30%割引。
- 休日割引:土日祝日に利用すると、最大30%の割引が適用される(特に地方部が対象)。
【ETCコーポレートカードの申し込み方法】
ETCコーポレートカードを申し込むためには、以下のステップに従います:
- 必要書類の準備:法人登記簿や印鑑証明など。
- 申し込みフォームの記入と提出。
- 保証金の支払いまたは金融機関による保障の手続き。
- カードの発行を待ちます(通常1~4週間)。
【ETCコーポレートカードのデメリット】
どんなカードでもメリットがあればデメリットもあります。ここではETCコーポレートカードのデメリットをご紹介します:
- カードは車両1台に対して1枚のみ発行可能。
- 登録された車両以外での使用は規約違反となる。
- 保証金が必要なため、初期投資が伴う。
【エコノミー削減事例】
実際の企業でのETCコーポレートカード利用によるコスト削減例を見てみましょう。
業種 | 車両台数 | 利用額(切替前) | 利用額(切替後) | 月額経費削減 |
---|---|---|---|---|
建設業 | 4台 | 16万円 | 13.8万円 | 2.2万円 |
卸売業 | 3台 | 43万円 | 35.9万円 | 7.1万円 |
運送業 | 10台 | 101万円 | 73.5万円 | 27.5万円 |
【まとめ】
ETCコーポレートカードは、高速道路の効率的な利用を実現し、経費削減を助ける強力なツールです。特に大口・多頻度利用者にとっては、その割引率の高さが大きな魅力です。あなたのビジネスにとって有用な選択肢となることでしょう。今からでも遅くありませんので、ぜひ検討してみてください。
次回の経費削減策として、ETCコーポレートカードの利用を検討する価値があります。お持ちの車両や事業スタイルにマッチするか、ぜひ一度確認してみてください。