**日銀が政策金リを0.25%に引き上げ、経済に影響**
日銀が政策金利を0.25%に引き上げ、経済に影響
概要
日本銀行(日銀)は、2024年7月31日の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%に引き上げることを決定しました。この決定は、3月のマイナス金利政策解除以来の追加利上げであり、経済の回復と物価安定を目指しています。日銀は、経済が見通し通り推移している状況を踏まえ、2%の物価安定目標の持続的・安定的実現という観点から、金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断しました。
背景
日銀は、2024年3月19日にマイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げに踏み切りました。この決定は、経済の回復と物価安定を目指すものでした。現在の経済状況は、日銀の見通し通り推移しており、輸入物価が再び上昇してきており、先行き物価が上振れるリスクに注意する必要があるとされています。
利上げの決定
日銀の政策委員会は、7対2の賛成多数で追加利上げを決定しました。中村豊明委員と野口旭委員が反対した理由は、次回の決定会合で法人企業統計などを確認してから金融市場調節方針を変更すべきだということと、賃金上昇の浸透による経済状況の改善をデータに基づいてより慎重に見極める必要があるということです。
金融政策の正常化
この追加利上げは、金融政策の正常化を一段と進めるものです。日銀は、国債の買い入れ減額計画と同時に決定し、長期国債買い入れの減額計画を2026年1月から3月に月間3兆円程度まで圧縮することを決定しました。
物価見通しの影響
日銀は、消費者物価指数(CPI、生鮮食品除く)の前の年度からの伸び率は26年度にかけて2%前後で推移するとの見通しを維持しています。24年度は2.5%、25年度は2.1%、26年度は1.9%と予想されています。
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この決定は、経済の回復と物価安定を目指すものであり、将来的には更なる利上げが予想されています。特に、円安による物価上昇が続けば、個人消費の悪化を懸念する声もあります。