環境省が熱中症警戒アラートの発表数が昨年同時期の約2倍になっているとして警戒を呼びかけた。
概要
環境省は、2024年7月23日に開催された熱中症対策の関係省庁会議において、今年の「熱中症警戒アラート」の発表数が昨年同時期の約2倍になっているとして警戒を呼びかけた。同アラートは、気温や湿度、日差しなどを踏まえて熱中症のリスクが高い地域ごとに発表される。環境省は、猛暑の影響が強まっているため、各地で厳重な警戒を呼びかけている。
背景
熱中症警戒アラートは、環境省と気象庁が2021年に全国で運用を始めたもので、熱中症による健康被害が生じる恐れがある場合に、危険性を知らせる目的で発表される。健康機器メーカー「タニタ」が15歳以上の1000人に実施した調査によると、8割余りが熱中症警戒アラートを知っていたことが分かっている。
熱中症警戒アラートの強化
今年からは、より強く熱中症予防を呼び掛ける「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まっており、特に高齢者や小中学校の夏休み期間中など、熱中症のリスクが高いとされる時期には、より厳重な警戒が呼びかけられている。
環境省の対策
環境省は、熱中症対策の強化を呼びかけている。特に、梅雨明けが発表され、小中学校が夏休みに入る時期には、熱中症に一層厳重に警戒すべき時期であるとして、各省庁に対策強化を呼びかけている。環境省は、熱中症警戒アラートの発表状況や過去のアラート発表状況を公開しており、地域ごとのアラート状況を確認することができる。
猛暑の影響
猛暑の影響により、熱中症による救急搬送も昨年を上回るペースで増加している。総務省消防庁によると、7月21日までに3万4547人が熱中症による救急搬送を受けており、高齢者が58.6%を占め、発生場所は住居が38.7%と最も多かった。
関連するその他のニュース
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- タニタが実施した調査によると、8割余りが熱中症警戒アラートを知っていたことが分かっている。
リンク
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