はしか(麻疹)が世界的に流行し、国内でも感染が広がる可能性があるとして、厚生労働省がワクチン接種など感染対策に取り組むよう呼びかけている。
概要
はしか(麻疹)は世界的に流行しており、国内でも感染が広がる可能性があるとして、厚生労働省がワクチン接種など感染対策に取り組むよう呼びかけている。特に、50歳代以上の人々や20代半ば以上の妊娠を希望する女性など、定期接種の対象外の人々に対しては、ワクチン接種が特に重要であると指摘されている。
背景
はしかは、10~12日間の潜伏期間を経て発症し、発熱やせきなどの症状が2~3日続いた後、39度以上の高熱と発疹が出る。肺炎などの合併症を起こしやすく、1千人に1人の割合で脳炎を発症する。空気感染し、手洗いやマスクでは予防できないため、ワクチン接種が有効である。日本では、2015年にWHOから土着のウイルスがいない「排除状態」になったと認定され、国内で報告されるのは海外から入国したり、帰国したりした人が感染していたケースとなっていたが、世界的には感染者が増加傾向にあり、WHOによると、2023年の世界の感染者数は前年の1.8倍の30万人超となった。
詳細情報
厚生労働省は、母子手帳などで自分がはしかのワクチン接種を2回完了しているかどうかを確認したうえで、必要な場合はワクチンの接種を検討してほしいと呼びかけています。はしかは感染力が非常に強いため、熱やせきのほか目の充血や発疹など、はしかを疑う症状がある場合は、公共交通機関の利用を控え、医療機関に事前に相談して指示に従ってほしいとしています。また、海外から帰国後2週間程度ははしかの発症の可能性を考えて健康状態に注意するよう呼びかけています。
専門家の見解
専門家は、定期接種が始まる前の世代では幼少期に感染していることが多く、ワクチンを一度も接種していない可能性があるとして、注意を呼びかけています。また、子どもが確実に接種できるようワクチンの供給が安定するまで、大人はまずは抗体検査などで自分の免疫を確認して必要性を判断してほしいと呼びかけています。
国際的な反応
世界的にはしかの感染が広がっており、特にロシアや中央アジアを含む欧州地域では感染者数が60倍に増加している。WHOは、2023年の世界の感染者数が前年の1.8倍の30万人超となったと報告している。
社会的影響
はしかの流行は、社会に大きな影響を与える可能性があります。特に、子どもや高齢者など、免疫が弱い人々に対しては、感染のリスクが高く、重篤な症状を引き起こす可能性があります。また、感染が広がると、学校や職場などの公共の場での集団感染が発生する可能性もあります。
今後の展開
今後の展開としては、ワクチンの供給体制の強化や、感染対策の徹底が必要です。また、国民に対しては、はしかの予防と対策についての啓発や、ワクチン接種の推進が重要です。
関連するその他のニュース
- はしかの世界的流行に伴う国内での感染の広がりについての報道が増加しています。
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リンク
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