イギリス全土に暴動が拡大、約500人逮捕。
イギリス全土に暴動が拡大、約500人逮捕
イギリスでは、7月29日に中部サウスポートで3人の少女が少年に刺殺された事件の後、偽の情報がインターネット上で広がり、反移民感情をあおる暴動が全国に拡大しています。この暴動により、現在までに約500人が逮捕されています。
背景
この騒乱は、7月29日にサウスポートで発生した殺傷事件がきっかけです。この事件の直後、インターネット上で「少年はボートでイギリスに来たイスラム教徒の移民だ」という偽の情報が広がり、反移民感情をあおるデモが各地で行われました。
暴動の原因
暴動の原因は、インターネット上で広がった偽の情報による反移民感情の高まりです。この情報は、少年がボートでイギリスに来たイスラム教徒の移民であると誤って伝えており、極右活動家を中心に暴力を扇動する結果となりました。
暴動の拡大
暴動は、各地で反移民デモが行われ、モスクにレンガを投げ込むなどの暴行が発生しました。特に、ロザラムでは難民申請をしている人が滞在するホテルが襲撃され、警備にあたっていた警察官がけがをしました。
政府の対応
イギリス政府は、暴力行為に加担した者に対して厳しく対処するとしています。スターマー首相は、「暴力行為に加担した全員に法の全力をもって対処する」と強調し、インターネット上で暴力を扇動する行為も刑事罰の対象になると警告しました。
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この騒乱に対抗するため、人種差別反対の抗議活動が各地で行われています。ロンドンやバーミンガム、ベルファスト、カーディフ、グラスゴーなど、イギリス各地の街頭で多くの人々が抗議の声を上げています。