イギリス全土に暴動が拡大、約500人逮捕。
イギリス全土に暴動が拡大、約500人逮捕概要
イギリスでは、先月29日に中部サウスポートで子ども3人が少年に刺されて死亡した事件の直後から、インターネット上で「少年はボートでイギリスに来たイスラム教徒の移民だ」という偽の情報が拡散されました。この情報に端を発した反移民感情が全国に広がり、暴動が拡大しています。現在までに約500人が逮捕されており、警察は関係者の特定を進めていると報告しています。
背景
この騒乱の背景には、先月29日にサウスポートで発生した殺傷事件があります。この事件の直後、インターネット上で「少年はボートでイギリスに来たイスラム教徒の移民だ」という誤った情報が広まりました。この情報は、反移民感情をあおるもので、極右活動家の暴力行為を引き起こす一因となりました。
暴動の拡大
暴動は、サウスポートでの事件の翌日から各地で始まりました。特に、ロンドンやバーミンガム、ベルファスト、カーディフ、グラスゴーなど、イギリスの主要都市で大規模な暴動が発生しました。暴徒は、モスクにレンガを投げ込むなどの行為を行い、警察官もけがを負いました。
逮捕者の増加
警察は、暴動に関与した人々を逮捕し続けています。現在までに約500人が逮捕されており、関係者の特定を進めていると報告しています。逮捕者の中には、武器や違法薬物の所持で逮捕された者も含まれています。
政府の対応
イギリスのスターマー首相は、暴力行為に加担した全員に法の全力をもって対処するとしています。また、インターネット上で暴力を扇動する行為も刑事罰の対象になると警告しています。政府は、速やかに状況を収拾するために、夏休みを延期するなどの対策を講じています。
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この騒乱に対抗するため、人種差別反対の抗議活動が各地で行われています。特に、ロンドンやバーミンガム、ベルファスト、カーディフ、グラスゴーなどで大規模な抗議活動が行われ、数千人が参加しています。