2028年ロサンゼルス五輪で「SASUKE」に基づく障害物レースが採用されることが決定。
概要
2028年ロサンゼルス五輪で、TBS系テレビ番組「SASUKE」を基にした障害物レースが新たに採用されることが決定した。この種目は、近代五種競技の一部として実施される予定で、馬術に代わる新しい種目として導入される。
背景
近代五種競技は、水泳、フェンシング、馬術、レーザーラン(射撃とランニング)の5種目で争われる競技であるが、馬術については国によって競技環境整備の問題や安全面が課題となっていた。国際近代五種連合(UIPM)は、2028年のロサンゼルス大会までに馬術に代わる別の種目に変更することを検討してきた。
SASUKEの五輪採用決定
2023年10月16日に行われた国際オリンピック委員会(IOC)第141回総会において、TBS系「SASUKE」を基に考案された障害物レースを新たに加えた近代五種が2028年ロサンゼルス五輪の実施競技として採用された。この決定は、テレビ番組「SASUKE」がベースとなった種目が五輪に正式採用された初めての例であり、TBSホールディングス代表取締役社長の佐々木卓は「画期的なこと」と評価している。
新種目の詳細
新しい障害物レースは、TBSテレビの人気番組「SASUKE」のセットを基にしており、雲梯(うんてい)に似た器具や反り返った壁などが障害物としてコース設定される。競技形式はタイムを競う形式で行われ、近代五種競技の一部として実施される。
国際的な評価と影響
この新しい種目の導入は、国際的な評価も高く、UIPM専務理事のShiny Fangは「テレビにおける『Ninja Warrior』現象のパイオニアであり、そのオリジナル番組『SASUKE』の発明者であるTBSからの継続的なインスピレーションは、UIPMがNinja (Warrior)スタイルの障害物レースを広く認知されたスポーツとしてより発展させるための大きな力になると信じています」とコメントしている。
関連するその他のニュース
2025年から開催される国際近代五種連合主催の競技大会でも、障害物レースを加えた5種目での開催が予定されている。