PayPayが「デジタル給与払い」を年内に開始。
概要
PayPayは、2024年内に「デジタル給与払い」を開始することを発表しました。このサービスでは、従業員がPayPayアカウントで給与を受け取ることができるようになります。厚生労働省から指定を受けたPayPayは、ソフトバンクグループの従業員を対象にまずサービスを開始し、年内には他の企業でもサービスを展開する予定です。
背景
厚生労働省は、キャッシュレス化が進む中で、スマホ決済アプリを使った賃金のデジタル払いの解禁を決定しました。この制度は、従業員が金融機関の口座ではなく、キャッシュレス決済サービスのアカウントで直接給与を受け取ることができるものです。PayPayは、厚生労働省から指定を受けた初めての事業者となりました。
PayPayが厚生労働省から指定を受ける
PayPayは、2024年8月9日に厚生労働省から「デジタル給与払い」の指定を受けました。この指定を受けたことで、PayPayは、給与をデジタルマネーで支払うことができる初めての事業者となりました。
給与デジタル払いの仕組み
給与デジタル払いの仕組みは、以下の通りです。まず、従業員は、PayPayアプリで「PayPay給与受取」に申し込みます。すると、PayPayアカウントに「給与受取口座」と「PayPayマネーアカウント(給与受取)」が設定されます。雇用主は、給与を銀行振込でPayPayアカウントにチャージし、従業員はその給与をPayPayアカウントで受け取ります。受け取った給与は、PayPayアカウントで保有され、必要に応じて銀行口座に送金することができます。
サービス開始の計画
PayPayは、まずソフトバンクグループの従業員を対象に「PayPay給与受取」を開始します。8月14日からソフトバンクグループ各社の従業員が対象となり、年内には他の企業でもサービスを展開する予定です。
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au PAYや楽天ペイ、d払いやメルペイも、デジタル給与払いの申請に向けて準備を進めています。厚生労働省は、デジタル給与払いの導入にあたり、労働者の同意を得ることが必要です。