**PayPayが「デジタル給与払い」を年内に開始**
概要
PayPayは、2024年8月9日に厚生労働省から「デジタル給与払い」の指定を受け、年内にこのサービスを開始することを発表しました。このサービスでは、PayPayアカウントに給与を直接支払うことが可能になり、従業員はスマートフォンアプリを通じて給与を受け取ることができます。PayPayは、ソフトバンクグループの10社を対象に、9月分の給与からこのサービスを開始し、年内には他の企業にも拡大する予定です。
背景
「デジタル給与払い」は、2023年4月に厚生労働省が導入を許可した新しい給与支払い方法です。この方法では、資金移動業者が中継ぎとなり、会社と従業員の間でデジタルマネーを使用して給与を支払うことができます。このシステムの導入により、キャッシュレス化が進む中での給与支払いの効率化や、従業員の利便性向上が期待されています。
PayPayが厚生労働省から指定を受ける
PayPayは、厚生労働省から「デジタル給与払い」の指定を受けた初めての事業者です。この指定を受けるためには、厚生労働省の審査を受け、資金移動業者としての登録が必要です。PayPayは、2024年8月9日にこの指定を受け、年内にサービスを開始することを目指しています。
給与デジタル払いの仕組み
「デジタル給与払い」の仕組みは、以下の通りです。
1. **資金移動業者**: PayPayなどの資金移動業者が中継ぎとなり、会社と従業員の間でデジタルマネーを使用して給与を支払う。
2. **給与支払い**: 会社がPayPayアカウントに給与を支払う。
3. **従業員の受け取り**: 従業員は、スマートフォンアプリを通じてPayPayアカウントに支払われた給与を受け取ることができる。
ソフトバンクグループでの導入計画
ソフトバンクグループは、PayPayが「デジタル給与払い」の指定を受けたことを受け、10社を対象にこのサービスを導入することを発表しました。具体的には、以下の10社が対象です。
- ソフトバンクグループ株式会社
- ソフトバンク株式会社
- LINEヤフー株式会社
- PayPay株式会社
- SB C&S株式会社
- SBアットワーク株式会社
- SBテクノロジー株式会社
- SBペイメントサービス株式会社
- PayPayカード株式会社
- PayPay証券株式会社
これらの社では、8月14日からPayPayアカウントでの給与受け取りを開始し、年内には他の企業にも拡大する予定です。
関連するその他のニュース
- au PAYや楽天ペイも「デジタル給与払い」の指定を受けるための申請を進めています。
- d払いやメルペイも申請に向けた準備を進めています。