日本の経済が回復傾向にあり、景気対策が期待される。
日本の経済が回復傾向にあり、景気対策が期待される。概要
日本の経済は、2024年4月から6月にかけて自動車生産の回復やサービス輸出の落ち込みの反動などによりプラス成長に復帰し、緩やかな回復基調が続く見通しです。特に、春闘での高い賃上げ率が反映され、物価上昇圧力の低下も相まって実質賃金の改善が進み、個人消費の回復が期待されています。加えて、6月より導入される1人4万円の定額減税や、夏のボーナス支給額の増加も、個人消費の押し上げに貢献する見込みです。
背景
2024年1月から3月にかけての実質GDP成長率は、前期比-0.5%(年率換算-2.0%)と2四半期ぶりのマイナス成長に陥り、内需が4四半期連続でマイナスとなったため、景気が足踏み状態にあると判断されました。特に、個人消費は、品質不正問題による自動車の生産停止の影響や物価高の影響による節約志向の高まりによって非耐久財や半耐久財の低迷が続きました。
景気回復の要因
景気回復の要因として、以下のような要素が挙げられます。
- 自動車生産の回復
- サービス輸出の落ち込みの反動
- 春闘での高い賃上げ率の反映
- 物価上昇圧力の低下
- 1人4万円の定額減税の導入
- 夏のボーナス支給額の増加
- 海外経済の下振れリスクの低下
- インバウンド需要の増加
- 世界的にIT関連需要の回復。
物価高対策の課題
政府の物価高対策が2024年5月に一部が打ち切られるため、その後は人件費や物流コストの増加も加わって物価上昇圧力がかかりやすい状態が続くことが懸念されています。加えて、足元の1ドル=150円を超える円安が定着化すれば、一段と上昇圧力が強まることが予想されます。
2024年の成長見通し
2024年の実質GDP成長率は、前年比+0.7%と4年連続でのプラス成長を見込んでいます。伸び率は縮小するが、マイナスの成長率のゲタによって見かけ上の伸び率が低いためで、それを除けば+1.3%と底堅い伸びであると予想されています。
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リンク
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