はしか（麻疹）の感染が広がる可能性があるとして感染対策が呼びかけられる

2024年8月8日

日本国内ではしか（麻疹）の感染が広がる可能性があるとして、厚生労働省が感染対策を呼びかけている。特に、海外から帰国したり、観光で入国した人から感染が確認されており、国内での感染拡大が心配されている。

はしかは、ヨーロッパや東南アジアなどで流行しており、国内でも先月下旬にUAEから帰国した旅客機に乗っていた5人の感染が確認された。この感染者たちは大阪府、愛知県、岐阜県に住んでおり、国内での感染拡大が心配されている。

はしかは空気感染で広がり、感染力が極めて強い。患者がせきやくしゃみをした際に放出された粒子にウイルスが含まれており、それを吸い込むことで感染することがある。また、飛沫感染や接触感染もあり、免疫がない場合、感染者と同じ室内にいただけでほぼ確実に感染するとされている。

厚生労働省は、はしかの感染拡大を防ぐために、以下のような対策を呼びかけている：

- 必要な人は予防接種を検討すること
- 自治体から発信される患者の発生情報に注意すること
- はしかを疑う症状がある場合は公共交通機関の利用を控え、医療機関に電話で相談して指示に従うこと

はしかの予防にはワクチン接種が最も有効である。特に、50歳代以上の人は定期接種が始まる前の世代であり、ワクチンを一度も接種していない可能性があるため、抗体の検査やワクチンの接種を検討することが推奨されている。