「世界最強登山家」2人に何が 平出和也さんと中島健郎さんK2滑落
概要
2024年7月27日、パキスタンのカラコルム山脈にある世界第2位の高峰K2(標高8611メートル)で、世界的に有名な登山家の平出和也さん(45)と中島健郎さん(39)が滑落した事故が発生しました。この事故により、両名の救助活動が行われましたが、地上からのアクセスが困難な急斜面と二次遭難の可能性が高いため、30日に正式に捜索が打ち切られました。
背景
平出和也さんと中島健郎さんは、世界的な登山家として知られており、特に平出さんは「登山界のアカデミー賞」と呼ばれるピオレドール賞を日本人で最も多い3度受賞しています。両名は、パキスタンのK2西壁の未踏ルートに挑戦しており、世界中の登山家の憧れの的となっていた人物たちです。
世界最強登山家の遭難
平出和也さんと中島健郎さんは、7月27日午前11時半頃にK2西壁の標高7000メートル付近で滑落しました。両名の体は6000メートル地点にあり、動きがなく、救助が困難な状況にありました。この事故は、パキスタン北部で日本人登山家が遭難する事例が相次いでおり、6月には標高7000メートル余りの山で日本人男性2人が遭難し、1人が遺体で見つかりました。
K2の難関ルート
K2は、パキスタン・インド・中国の国境にまたがる世界第2位の高峰で、標高8611メートルを誇ります。この山は「魔の山」や「非情の山」と呼ばれ、登山家にとって最も困難な山とされています。特に西壁の未踏ルートは、非常に危険なルートとして知られており、両名が挑戦していたルートは、世界中の登山家が挑戦したことのないルートでした。
救出の試みと断念
救助活動は、ヘリコプターによる捜索が行われましたが、標高や斜面の角度の関係で着陸できず、地上からのアクセスも困難な状況にありました。両名の家族の同意のもと、救助活動は30日に正式に打ち切られました。
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この事故は、パキスタン北部での日本人登山家の遭難が相次いでおり、6月には標高7000メートル余りの山で日本人男性2人が遭難し、1人が遺体で見つかりました。また、7月には日本人の男性1人が滑落して死亡しています。