「急に人気漫画家」遅れた確定申告 7800万円納めた後の強制調査
「急に人気漫画家」遅れた確定申告 7800万円納めた後の強制調査 概要
漫画家「ねこクラゲ」として人気作品「薬屋のひとりごと」を描く池田恵理香が、2019年から2021年にかけての原稿料や印税など約2億6千万円の所得に対して確定申告を行わず、約4700万円を脱税したとして、福岡地裁で有罪判決を受けました。判決は、懲役10カ月執行猶予3年、罰金1100万円です。
背景
池田恵理香は専門学校を卒業後、漫画家のアシスタントを務め、10年ごろから連載を始め、印税や原稿料を受け取りました。特に「薬屋のひとりごと」が大ヒットし、急速に人気漫画家となったため、税務申告の重要性を軽く見て、目の前の仕事やプライベートを優先させた結果、脱税に至ったとされています。
人気漫画家の脱税事件
池田恵理香は、2019年から2021年にかけての原稿料や印税など約2億6千万円の所得に対して確定申告を行わず、約4700万円を脱税しました。国税局の査察を受けた際には、事務作業が不得手で、金銭への関心が薄く、年齢相応の社会制度に対する理解も不足していたため、脱税に至ったと主張しました。
確定申告の遅れと強制調査
池田恵理香は、確定申告の遅れについて「数年分まとめてできると思っていた」と述べていましたが、国税局はこれを認めず、強制調査を行いました。調査の結果、脱税の事実が明らかになり、有罪判決を受けるに至りました。
有罪判決の内容
判決は、懲役10カ月執行猶予3年、罰金1100万円です。裁判官は、池田恵理香に対して「もううっかりでは済まされない。日々色んなこと、体に気をつけて生活するようにしてください」と諭しました。
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この事件は、漫画家の社会的責任や税務申告の重要性を再認識させるものです。また、芸能界における脱税事件の問題点も浮き彫りになります。