感染力が非常に強い「はしか」が世界的に流行し、国内でも感染が広がる可能性がある。
概要
はしか(麻疹)は、世界的に流行しており、国内でも感染が広がる可能性があるとして、厚生労働省が注意喚起を行っています。はしかは空気感染しやすく、マスクや手洗いでは予防できません。ワクチン接種が唯一の予防方法であり、特に小児や妊婦に対しては注意が必要です。
背景
はしかは、10~12日間の潜伏期間を経て発症します。症状としては、発熱、せき、全身の発疹などがあり、重症化すると肺炎や脳炎を引き起こすことがあります。新型コロナウイルス感染症の流行により、国内外で小児のワクチン接種率が低下しており、はしかに対して免疫を持たない方が増えてきています。
はしかの世界的流行
世界保健機関(WHO)によると、2023年の世界のはしか感染者数は前年の1.8倍の30万人超に達しました。特にロシアや中央アジアを含む欧州地域では、2022年の942人から2023年の5万8114人にまで増加しています。英国でも昨秋以降、感染者数が増加しています。
国内での感染状況
国内では、2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行により、はしかの感染者数が年間数人から数十人程度にとどまっていましたが、2023年には28例に増加しました。関西空港着の国際便から計8人の感染者が確認されています。
ワクチン接種の重要性
はしかの予防にはワクチン接種が唯一の方法です。2回の接種で95%以上の人が免疫を獲得できます。特に小児や妊婦に対しては、ワクチン接種が非常に重要です。
対策の強化
厚生労働省は、はしかの感染対策として、ワクチン接種の推進や感染者の早期発見・隔離を呼びかけています。また、国立感染症研究所は、はしかの感染状況を監視し、対策を強化しています。
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- はしかの感染者が増加しているため、妊婦に対しては特に注意が必要です。
- はしかの予防にはワクチン接種が唯一の方法です。