佐渡島の金山がユネスコの世界文化遺産に登録されることが決定。
概要
佐渡島の金山がユネスコの世界文化遺産に登録されることが決定した。インドのニューデリーで開催された第46回世界遺産委員会で、佐渡島の金山が世界文化遺産として登録されることが決定した。この決定により、日本の世界遺産の総数は26件となった。
背景
佐渡島の金山は、新潟県佐渡市にある金山で、相川鶴子金銀山と西三川砂金山からなる。16世紀から19世紀にかけて機械化が進む世界の鉱山で、伝統的な手工業による純度の高い金の生産システムを発展させた。特に17世紀には世界最大級の金生産地となった。
ユネスコ世界文化遺産登録決定
ユネスコの世界遺産委員会は、インドのニューデリーで開催された第46回世界遺産委員会で、佐渡島の金山を世界文化遺産として登録することを決定した。この決定は、全会一致で行われた。
韓国の反発と歴史展示
韓国は、佐渡島の金山が「朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所」として反発していた。韓国と日本の政府が話し合いを続け、最終的に韓国も委員国の一つとして登録に同意した。日本政府は、韓国との協議を続けながら、佐渡島の金山の全体の歴史を包括的に扱う説明・展示戦略を強化することを約束した。
登録までの道のり
佐渡島の金山の世界文化遺産登録運動は、1997年に始まった。新潟県と佐渡市が世界文化遺産への登録を目指し、ユネスコに推薦するよう政府に働きかけていた。文化庁の審議会は、2021年12月に推薦候補に佐渡島の金山を選定したが、韓国の反発により登録が見送られていた。
関連するその他のニュース
新潟県佐渡市では、世界文化遺産登録決定を受けて祝賀セレモニーが行われた。新潟市中央区の施設では、パブリック・ビューイングが行われ、約200人が集まり、登録を祝った。