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2024年08月06日 - **インド・ニューデリーで開かれている国連教育科学文化機関の世界遺産委員会が新潟県佐渡市を世界文化遺産に登録**

**インド・ニューデリーで開かれている国連教育科学文化機関の世界遺産委員会が新潟県佐渡市を世界文化遺産に登録**

概要

インドのニューデリーで開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は、2024年7月27日に新潟県佐渡市の「佐渡島の金山」を世界文化遺産に登録することを決定しました。この決定により、日本の世界遺産の総数は文化遺産21件、自然遺産5件の計26件となりました。

背景

「佐渡島の金山」は、江戸幕府の下で生産システムが整備された鉱山で、16世紀から19世紀にかけて機械を用いない伝統的な手工業で金が生産されました。特に17世紀には世界の金の生産量の10%を占め、世界最大の金の生産地となったとされています。

佐渡金山の世界遺産登録

「佐渡島の金山」は、相川鶴子金銀山と西三川砂金山からなる2つの資産で構成されています。西三川砂金山は佐渡で最古の砂金山で、独特な手法「大流し」がとられ、現在も残る堤や水路、山を掘り崩した跡も推薦の対象となっています。相川鶴子金銀山は江戸時代から本格的な開発が始まり、国内最大の金の産出量を誇りました。

韓国の同意

韓国は、戦時中に朝鮮半島出身者が強制的に働かされた場所であるとして登録に慎重な姿勢を示していましたが、日韓両政府の交渉の末、佐渡の施設に朝鮮半島出身者の過酷な労働環境を説明する展示物を設けることで合意に至りました。

ユネスコの評価

ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」は、4段階の評価の上から2番目となる「情報照会」を勧告し、江戸期以降の史跡が多い地区の除外、遺産を保護するための緩衝地帯の拡大、鉱業権者が商業採掘を再開しないという明確な約束の3点を求めていました。

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この決定を受けて、新潟市でパブリック・ビューイングが行われ、約200人が集まり、世界文化遺産への登録を祝うセレモニーが行われました。

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