朝日新聞デジタルが隊員逮捕知らされず防衛相「文民統制上問題」を報じました。
概要
朝日新聞デジタルは、2024年7月30日に、防衛省・自衛隊の相次ぐ不祥事を受け、衆参両院で閉会中審査が開かれたことを報じました。この中で、木原稔防衛相は一連の問題を陳謝したが、辞任は否定しました。特に、潜水手当の不正受給で隊員が逮捕されたことが木原氏に知らされていなかった問題について、「文民統制の観点から非常に問題がある」と認めました。
背景
防衛省・自衛隊は、最近の不祥事が相次いでいます。潜水手当の不正受給のほかに、無資格の海自隊員が特定秘密を知りうる運用が常態化していた問題、潜水艦乗組員らへの川崎重工業の裏金接待疑惑、防衛省幹部のパワハラなどが発覚しています。これらの問題を受け、衆参両院で閉会中審査が開かれ、木原防衛相が出席して説明を行いました。
防衛相の陳謝と辞任否定
木原防衛相は、閉会中審査で一連の問題について陳謝しましたが、辞任は否定しました。木原氏は、「岸田総理大臣から組織を立て直すように指示を受けている。仕事を放棄することが、責任の取り方とは思えない」と述べました。
文民統制上の問題
木原防衛相は、潜水手当の不正受給で隊員が逮捕されたことが知らされていなかった問題について、「文民統制の観点から非常に問題がある」と認めました。この問題は、文民統制の観点から非常に問題があると認められました。木原氏は、「本来であれば逮捕された去年11月に、私に報告があってしかるべきだった」と述べました。
隊員逮捕の隠蔽疑惑
隊員逮捕の問題について、野党からは隠蔽の疑惑も指摘されています。立憲民主党の渡辺周氏は、「通常国会での法案の成立を優先するあまり、組織ぐるみで、あえて大臣の耳に入れないようにしていたのではないか」と述べました。木原氏はこれに対し、「国会会期中の報告をあえて避けたものではないと私は信じている」と述べました。
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この問題に関連して、防衛省・自衛隊の不祥事が相次いでいます。無資格の海自隊員が特定秘密を知りうる運用が常態化していた問題や、潜水艦乗組員らへの川崎重工業の裏金接待疑惑などが発覚しています。これらの問題は、防衛省・自衛隊の組織的な問題を浮き彫りにしています。