**熱中症による救急搬送も昨年を上回るペース**。
概要
2024年7月22日現在、熱中症による救急搬送が昨年同時期を上回るペースで増加していることが報告されています。総務省消防庁によると、7月21日までに全国で3万4547人が熱中症による救急搬送を受けていることが分かっています。これは昨年同時期に比べて3045人多い数字です。
背景
日本では、夏季の高温が続く中、熱中症による救急搬送が増加しています。特に高齢者が多く、住居での発生が最も多くなっています。このような状況に対し、環境省などは熱中症対策の関係省庁会議を開き、警戒を呼びかけています。
熱中症搬送者数の増加
熱中症による救急搬送者数は、7月21日までに3万4547人に達しています。これは昨年同時期に比べて3045人多い数字です。高齢者が58.6%を占め、住居での発生が38.7%と最も多くなっています。
地域別の状況
地域別に見ると、東京消防庁によると、7月29日までに都内で176人が熱中症の疑いで救急搬送されています。このうち、70代の男性1人が重篤な状態、60代と70代の3人が重症、10代から90代の30人が中等症、10代から80代の54人が軽症です。
対策の呼びかけ
このような状況に対し、環境省などは熱中症対策の関係省庁会議を開き、警戒を呼びかけています。特に、梅雨明けが発表され、夏休みに入る時期には熱中症に一層厳重に警戒すべき時期になるとされています。また、東京消防庁は、のどが渇く前にこまめに水分を補給するほか、室内で適切に冷房や扇風機を利用するなどして対策を徹底するよう呼びかけています。
関連するその他のニュース
- 気候変動下の極端高温による熱中症発生が増加していることが指摘されています。
- 総務省消防庁は、平成20年から熱中症による救急搬送人員の調査を実施しています。