はしか(麻疹)が世界的に流行し、国内でも感染が広がる可能性があります。
概要
はしか(麻疹)は世界的に流行しており、国内でも感染が広がる可能性が高まっています。厚生労働省はワクチン接種など感染対策に取り組むよう呼びかけている。はしかは感染力が非常に強く、マスクでは予防できず、空気感染や飛沫感染、接触感染で伝播します。特にロシアや中央アジアを含む欧州地域では感染者数が60倍に増加しており、英国でも感染者数が増加しています。
背景
はしかは、麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。感染力が非常に強く、空気感染や飛沫感染、接触感染で伝播します。日本では、2019年に世界的に流行し、国内でも700人を超える感染者が報告されました。2020年以降は新型コロナウイルスの感染が広がったため、はしかの感染者数は減少しましたが、2023年には再び世界的に流行し、国内でも感染が広がる可能性が高まっています。
詳細情報
はしかは、10~12日間の潜伏期間を経て発症します。発熱やせきなどの症状が2~3日続いた後、39度以上の高熱と発疹が出ます。肺炎などの合併症を起こしやすく、1千人に1人の割合で脳炎を発症します。予防にはワクチン接種が有効で、2回の接種で95%以上の人が免疫を獲得できます。厚生労働省はワクチン接種など感染対策に取り組むよう呼びかけているが、ワクチンの供給が不足しており、子どもだけではなく大人も含めてワクチン接種を希望する人が増えています。
専門家の見解
専門家は「子どもが確実に接種できるようワクチンの供給が安定するまで、大人はまずは抗体検査などで自分の免疫を確認して必要性を判断してほしい」と呼びかけています。また、国立感染研究所は世界で感染が拡大していることや、渡航制限が解除され、移動が活発になっていることが拡大の要因ではないかと分析しています。
国際的な反応
世界保健機関(WHO)は、2023年の世界の感染者数が前年の1.8倍の30万人超であると報告しています。特にロシアや中央アジアを含む欧州地域では感染者数が60倍に増加しており、英国でも感染者数が増加しています。
社会的影響
はしかの流行は、社会に大きな影響を与える可能性があります。特に小児や高齢者などが感染すると重篤な症状を示すことがあり、学校や病院などの公共の場での感染拡大を防ぐことが重要です。また、ワクチンの供給不足や、渡航制限の解除による移動の活発化も感染拡大の要因となっています。
今後の展開
はしかの流行は今後も続く可能性が高く、厚生労働省はワクチン接種など感染対策に取り組むよう呼びかけているが、ワクチンの供給不足や、渡航制限の解除による移動の活発化が問題となっています。長期的に見ると、はしかの予防接種の普及や、感染対策の徹底が重要です。
関連するその他のニュース
- はしかの感染者数が増加しているため、厚生労働省はワクチン接種など感染対策に取り組むよう呼びかけている。
- はしかの感染状況は、都道府県ごとに異なっており、全国の感染者数推移を確認することができます。
- はしかの予防接種の推奨や、感染対策の徹底について、厚生労働省が情報を提供しています。