Appleが新型スマートフォン「iPhone15」を発表、新しいコネクター「USB-C」を採用。
概要
Appleは2023年9月12日、最新のスマートフォン「iPhone 15」シリーズを発表した。この新型スマートフォンは、充電やデータ転送に使用するコネクターをアップルの独自規格「Lightning」から汎用の「USB Type-C」(USB-C)に変更した。USB-Cは、パソコンやAndroidスマートフォンなどに広く使われている規格であり、ユーザーにとってはより便利な充電や接続体験を提供する。
背景
アップルが独自のLightningコネクタからUSB-Cに変更した背景には、欧州連合(EU)のプラットフォーマー規制が大きく影響している。EUは、2022年10月にモバイル機器の充電コネクタをUSB-Cに統一することを義務づけている。この規制に準拠するため、アップルはiPhone 15シリーズでUSB-Cを採用することにした。
新型iPhoneの特徴
新型iPhone 15シリーズは、以下のような特徴を持つ。
- **USB-Cコネクタ**: 充電やデータ転送に使用するコネクターがUSB-Cに変更された。
- **Dynamic Island**: ノッチがなくなり、上部の黒い部分の表示と形が変わる「Dynamic Island」を搭載。
- **Super Retina XDRディスプレイ**: HDRピーク輝度が最大1600ニトにアップし、HDRの写真や動画をより高画質に表示できる。
- **チタニウムボディ**: 上位モデルの「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」は、強度重量比が最も高い金属のひとつであるチタニウムをボディの一部に使用している。
USB-Cの採用
USB-Cの採用により、ユーザーは以下のような利便性を享受できる。
- **汎用性**: USB-Cは、パソコンやAndroidスマートフォンなどに広く使われている規格であり、ユーザーにとってはより便利な充電や接続体験を提供する。
- **高速充電**: USB-Cを使用することで、20W以上の高速充電が可能になる。
- **多機能性**: USB-Cは、充電のほかにもデータ転送やオーディオやビデオの再生に対応している。
環境への取り組み
アップルは、環境への取り組みとして以下のような取り組みを発表した。
- **カーボンニュートラル製品**: スマートウォッチ「Apple Watch」の新バージョンが、同社初のカーボンニュートラル製品になる。
- **リサイクル素材の増加**: 新しいApple WatchやiPhoneの充電池やその他の部品に使用されるリサイクル素材の量を増やす。
- **皮革の使用中止**: 今後はアクセサリー製品に皮革を使用しないことを明らかにした。
関連するその他のニュース
アップルのこの発表は、スマートフォン市場に大きな影響を与えることが予想される。特に、EUのプラットフォーマー規制に準拠するため他のスマートフォンメーカーも同様の対応を取ることが予想される。