「KP.3」という新しい変異株が流行の中心である。
「KP.3」という新しい変異株が流行の中心である。
「KP.3」と呼ばれる新しい変異株が新型コロナウイルスの流行の中心となっています。この変異株は、オミクロン株の亜系統「JN.1」の子孫株であり、世界各地で急速に広がっています。特に日本国内では、東京都の新型コロナウイルス感染症情報によると、2024年5月からすでにKP.3株が70.4%となっており、6月中旬には、KP.3株の割合は81.1%となっています。
KP.3株は、従来の主流株を超える伝播力と、スパイクタンパク質の特定のアミノ酸の変異を持つことから「FLiRT」と呼ばれています。この変異株は、過去の感染やワクチンによる免疫を逃れる能力が高いことが分かっており、感染力もやや強いと報告されています。
新型コロナウイルスの感染が広がっている背景には、夏場の冷房の使用や換気の減少、またマスクを外す人々が増えることが挙げられます。これらの要因が重なり、KP.3株が流行の中心となっています。
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